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2007年08月02日  モンスター・ペアレントのボーダーライン

子供たちの成長とともに、親が子に手を差しのべてあげることも変化していきますが、さもすれば気付かないうちに過保護になっていたり、過度の期待を子どもに掛けることで親の思いが逆に息苦しさを与えていたりするのかもしれません。
 最近では、過保護がエスカレートした「理不尽な親」の存在がクローズアップされるようになって来ていますが、 そこまで来るともはや子供のためでは無く、親自身のエゴを無理矢理通す行動のような感じもします。 自分は大丈夫だと思っていても、親というのはやっぱり我が子には過保護なものだし、他人からはどう思われているかちょっと気にもなる。 他人事のようだけど、そうでもない・・・そんな話題にふれてみたいと思います。

■困った保護者に付けられた新語

モンスター・ペアレント
学校に無理難題を突きつける保護者のことを教育現場では「モンスターペアレント(怪物のような親の意)」と呼ぶそうです。絶え間なく浴びせられる苦情で教師はおびえ、教育現場にも支障を来たしている学校もある。 担任教師に延々と苦情を訴え続けるだけではなく、恫喝に及んだり、土下座を要求する場合や、慰謝料などを求める目的で弁護士を連れて学校に乗り込む人もいるとのこと。
東京都港区教育委員会では2007年6月から学校内で解決できそうもないトラブルについて弁護士に相談し、弁護士の助言を受けながら解決を図る制度がスタートしています....。

ヘリコプター・ペアレント
常に子どもの周囲を見張っていて、何か不都合あるとスグ飛んできて世話を焼き始めてしまう…まるでヘリコプターのように子供の周りを旋回するようなさまから、こうした言葉がつくられたようです。 子供が大学生になっても大学に出向いてあれこれ世話を焼りたりする…子離れ出来ない新しい世代の親の事を指すのだそうです。

■自己チューな親の背景は

では、なぜこんな親がクローズアップされるようになったのでしょう。さまざまな側面から見方がありますが・・・。

社会の変化
・少子化などによる子供への過剰な期待や保護意識。
・競争を体験した世代が親になり、子供が競争に勝ち抜くことを強く望んでいる。
・「自己中心」「言ったもん勝ち」といった社会風潮。
・地域社会で相談や不満を語り合う相手がなくなり、いらだちが直接学校へ向けられる。
・高学歴な親が教師を見下す。

学校側の対応
・経験が浅い若い教師はトラブルの初期段階で対応を誤り、こじらせてしまう。
・相手の気持ちになってじっくり話を聞くことがおろそかになっている。

 学者や評論家は 『地域や近隣との交流が廃れてしまった事や、核家族、少子化といった問題が少なからず影響している』 と言います。 人間関係が希薄になり、子育てや教育上の悩みを親だけが抱え込み、問題の矛先を学校に直接向けることで保護者と学校間の関係がこじれるようになる。
・・・確かにこのような要因は私たちの身近にあり、誰もが「モンスター・ペアレント」に豹変する可能性を秘めていてもおかしくないと思いますが、 私はこの「モンスター・ペアレント」の問題と、給食費を払わない親の問題とは同じものが根底に流れている気がします。

 コンプライアンスの遵守と言われながら、後を絶たない企業の偽装問題や政治家とお金の問題。 「社会的通念」という言葉は現代の日本では通用しなくなっているのでしょうか。
 +edu!的には非常識な社会のせいにして憂うだけではなく、1人の人間として、親として、あたりまえに考えて行動することを再確認する機会にしたいと考えます。 確かに人とのコミュニケーションや意思疎通を図るのは難しいと思いますが、子供たちはそのような親の姿を見て、感じ取っているはずです。 親子でいっしょに考え、乗り越えていくていく通過点なのだと思います。

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